ポルシェ 911 GT3にマニュアルトランスミッションが復活か!?

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オートマチックトランスミッション、略してAT。これが普及し始めてもう随分と経った。現代的なATの始まりをGMのハイドラマチックとすると1939年にATが登場したこととなる。それから約80年近い年月をかけて進歩してきた。

トルコンでトルクを増幅するから多段化は必要ないと20年前位は言われていたのに、昨今では6速7速は当たり前、昨日は、ホンダが10速ATを市販車に載せるというトピックも上がっていた。

トルコン式と併せて、最近ではクラッチを使用したATもずいぶんと増えてきた。オイルという流体ではなく、摩擦材であるクラッチで動力を伝えるので、より伝達ロスが少ないという触れ込みだ。
クラッチを切っている時間が短い(殆どない)分、加速が途切れることなく続くので、サーキットのラップタイムなどタイムを削るのには最適だ。
事実、0-100キロ加速や、サーキットのラップタイムを見ても、マニュアル車より早いことが殆どだ。それも熟練したテストドライバーやレーサーが走らせた結果で、速さの究極を競うF1の世界でも随分前からセミオートマになっているのはご存じの通りだ。

となると、マニュアルは消えていく運命なのだろうか。世界中のスポーツカーメーカーでもフェラーリをはじめ、マニュアルを用意していないスポーツカーメーカーも増えてきた。

ポルシェ 911も997型の後期からPDKというZF製の7段デュアルクラッチギアボックスを搭載した。興味深かったのは、991型から登場したこのPDKをベースに7段のマニュアルを用意したところだ。
デュアルクラッチ式をベースにすると、奇数段、偶数段の二つのギア列が並び、通常のマニュアルでは、シャフト上に1列に並ぶので、シフトレバーから伸びた1本のシフトフォークが、任意のギアを選択すればよかったのだが、この7段マニュアルは、2列にギアシャフトが並ぶので、2本のシフトフォークで1速は左の、2速は右のという具合に、複雑な動きがシフトフォークに必要になった。それを可能にしたのが、同じくZFが開発したMeCoSa(Mechanically Converted Shifting Actuation)という仕組みだ。

ただ、こんな凝った仕組みを作ってみたものの、マニュアル販売比率は5%程度となっており、当然の流れからラインナップ中で最もマニュアルの需要がありそうな、現行のGT3でもマニュアルはカタログから姿を消した。当然と言えば当然かもしれない。

しかし、ポルシェは分かってらっしゃる。タイムでは計れない楽しさがマニュアルにはあると英断、次期型のGT3モデルには確実にマニュアルが設定されるとポルシェの内部の人間が明らかにした。

また、先日お伝えした2016年に発表される予定の限定モデル911RにもGT3の自然吸気3.8L エンジン(GT3RSの4.0Lの可能性も)とマニュアルトランスミッションが組み合わされる予定だ。

引用元 Car and Driver

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