ホンダF1エンジン改善の兆し!! これから躍進なるか!?

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長らく低迷しているF1ホンダエンジン。前戦ロシアで投入したエンジンにチームとしては好感触を得ているようで、残り4戦、わずかながら期待が見えてきそうな気配。

今回ICE(内燃機関本体)の燃焼系と排気系に手を入れてきたらしい。

現在のレギュレーションでは、F1パワーユニットは、機能別に42項目に分類され、その性能への影響度ごとに1~3のレベル分けがされ、その42項目と1~3のレベル分けされたものがトークンだ。エンジン、モーターなどパワーユニットの全てを変更するには合計した66のトークンが必要となる。いわば引換券だ。

性能アップ、改善には、そのトークンを使用して改良をしていくが、チームによって割り当てられるトークン数は異なり、ホンダの場合は昨シーズンは参戦せず、開発を行えた為、9トークンと他チームより少ない。利用残数はカナダで7、ベルギーで4の残りとなっており、ロシアでその全てを使ったようだ。

その4トークン全てをICE(エンジン本体)に使い、改良してきた。

どう改良したのかまでは公開されていないが、今までと排気音が異なるというような話も上がってきている。これまでのホンダエンジンは低音で、アクセルオフ時にゴロロロ・・・と響くのが特徴的だったが、それが他メーカーの音に近づいていたようだ。

ホンダエンジンが、他メーカーと大きく違う点としてターボチャージャーのコンプレッサー側が軸流式となっているところ。エンジンVバンク内に収める為に、カタツムリのような従来の遠心式では場所が取れなかったようだ。軸流式とは、ジェットエンジンのように前から吸って、コンプレッサーを回し後ろへ圧縮した空気を後方へ排出するもの。遠心式に比べ抵抗が少なく、ターボラグも少なく済むようだが、F1ではレギュレーションでジェットエンジンのように複数のタービンブレードを重ねられず1枚となっている為、過給圧がうまく上がっていなかったのではないだろうか。

この軸流式、遠心式については、憶測でしかなかったのだが、先日ホンダエンジンが展示され、どうも小型の遠心式を採用しているのではないかという話だ。ただ、やはりVバンク内にコンプレッサーを収めているのは変わらず熱害を受けやすいのは変わりない。

現在のF1は排ガスがタービンを回し始めるまでのターボラグのタイミングではモーター(MGU-H)によってアシストするが、エンジンが高回転で回って、コンプレッサーも設定加給圧以上になってしまう場合は、直接発電機(MGU-H)を回し、充電を行う。この充電されたエネルギーは、先ほど同様、加速の際に使用されるのだが、他メーカーに比べて圧倒的にこの発電量が少ない=モーターによるアシストが少ないということになっているよう。

これらが、排気系の改善でどれだけ効率化されるかが見ものの一つである。

コンプレッサーが起因している問題点として、コンプレッサーで圧縮した空気は、遠心式コンプレッサーの場合90度転換されるが、軸流の場合後方へしか流れないので180度反転させなければならない。これをVバンク内で行っているのだからタイトなラインとなるのは想像に難くない。(この点についても遠心式であれば、90度向きが変わり、そこから更に90度となる。)さらにその後インターク―ラーに入るが、今度は、90度90度とコンプレッサーの入り口から計360度の曲がりを通って、エンジンに供給される。他メーカーがコンプレッサーで90度転換された後、緩やかなカーブでインタークーラーへつなげているのに対し、抵抗が大きそうなのは明らかだ。そしてVバンク間にコンプレッサーとMGU-Hという熱にデリケートな装置を置いている。

これらがマクラーレン側からの要請でサイズを小さく作るゼロサイズコンセプトの弊害か。

ともかく、トークンの残りを使って賭けに出たエンジン、残り4戦どうなるのか見ていきたい。

 

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