免許合宿レポートコラム スピードのこっち側 第5話 by 吉本ユータヌキ

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コラムタイトル

長かったようで短かった2週間の合宿生活。

結局友達は1人もできずに卒業検定試験を迎えた。この日が合宿最終日。もちろん試験に合格すればの話。

 

僕には相当な自信があった。だって、友達ができなくて2週間ずっと車のことしか考えてないんだもの。これで落ちてしまったらお前今まで何してたんだって話だもの。

心にゆとりを持って挑むことができた。

 

渡された番号が呼ばれたら車に乗り込み、出発と同時に試験がスタート。

僕は全14人中13番目だった。次々と緊張から解放された顔した教習生が帰ってくる。余裕で挑むとは言え、待合室に充満する極度の緊張感。

もし、落ちてしまったら追加料金で合宿延長というなかなか酷な事態が待っているのだ。

 

脳内では家でゴロゴロしている明日の自分を描いている。もう帰るんだ。こんな孤独な毎日から解放されるんだ!そんな想像をしている内に13番が呼ばれた。

僕は教官に媚びを売るかの如く丁寧に挨拶をし、車を出発させた。

 

 

 

 

 

 

 

後方確認を忘れて。

 

緊張し過ぎたー。思ったよりも緊張してたー。

開始2秒で教官が減点のメモしてるー。

 

そうなるとテンパって頭真っ白になるよね。車線変更で指示器出し忘れ、左折で巻き込み確認忘れる、一時停止でハザード忘れる。と次から次へとミス連発。

心がバキバキに折れ…いや、粉砕しながらもなんとか教習所へ帰ってきて停車。

 

もう頭を抱えて結果発表を待つのみ。

あれだけ自信満々で挑んだプレッシャーに押しつぶされてしまう始末。自分のここ一番の弱さに凹むばかり。それでも刻一刻と時間は進む。

 

そして、結果発表のアナウンス…

 

足取り重く1階の待機部屋から3階の掲示板へ向かう。

掲示板の前で待機していた人は喜んで帰っていく。目を潤ませて延長手続きに行く人も。

僕はダメだとは思いながらも、受かっていて欲しい気持ちでドキドキしていた。

2階で卒業検定試験をしてくれた教官とすれ違う。

 

教官『受かってるから早く見てこいよー。』

 

僕『わかってるんですけど緊張して足取り重いんですー。』

 

 

 

 

僕『ん?』

 

 

 

 

受かっていた。一発合格。嬉しいよ。すっごい嬉しいよ。けど、

 

 

 

 

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見る前に結果言う?

 

結果発表でドキドキしながら自分の番号探して、みつけては何回も見直して4度見ぐらいしてわぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!ってなるやつやん?

 

見る前に結果言う?

 

ま、結果受かってたから良いけどさ。

高校受験の時の先に結果を見に行って電話してきた小寺くん思い出したわ。

 

そんなわけで最後まで僕の心のパワーウィンドウは開かないまま免許合宿は終了。

無事免許を取得することができました。ある意味すごく印象深い2週間でした。

 

合宿所を去る最後の最後に教官のおっさんが言った一言は今でも忘れません。

 

 

 

 

 

『一旦停止をすれば夢は叶う』

 

 

 

 

 

 

 

 

意味はわかりませんが。

 

 

 


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おわり

 


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【雑談】
全5回のこの免許合宿コラムが終わりました。まだ免許を持ってない方は合宿のイメージがすこぶる悪くなってしまったのではないかと思いますが、根本的に僕の根暗な性格が原因ですのでこのコラムを参考にはしないでください。笑 そして、読んでくださった皆さん、掲載してくださったビークルマガジンさん、本当にありがとうございました。

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