フェラーリ F40の価値は1億円? 日本では盗難事件が発生する伝説のスーパーカー

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フェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリが生涯最後に世に送り出したのがこのF40です。1987年に初公開された際には89歳となるエンツォ・フェラーリが出席し発表を行いました。翌年エンツォ・フェラーリは90歳で亡くなってしまいます。

このF40が特別と言われるのには訳があります。その車の作りは限りなくレーシングカーに近いもので、登場時は他を寄せ付けない圧倒的な性能を持っていました。時速320kmを超えた初めての市販車でもあります。そして唯一無二である存在は年月を経ても変わることはなく、F40よりも性能が良い車が登場してもF40の存在や味はより一層魅力を増すものとなっていきました。結果として現在では程度の良し悪しによって変動はありますが約1億円で取引されています。

レーシングドライバーすらドライブすることが危険と発言

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このフェラーリ F40に搭載されているエンジンは478馬力を発揮するのですが、今日のスーパーカーが1000馬力を越える中たいしたことはない数字に見受けられるかもしれません。しかし現代の車はコンピューターによって馬力などが管理されていて、安全に走行ができると認識されなければ、1000馬力という大パワーも発揮されることはありません。加えて、タイヤの進化の成長が特に著しいもので、グリップする力は過去とは比べ物にならないほど向上しています。

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このF40が登場したのは1987年で、エンジンのパワーをコントロールするようなコンピューターは存在せず、タイヤも現在と比べれば脆弱なもの。そしてパワーを増幅するためにターボチャージャーを活用していたというのもポイントです。現在では普通の乗用車にも活用されるターボですが、当時のターボの技術は高回転域のみのパワーを増幅させるもので、現代の低回転域からパワーアップしてくれるものではありませんでした。

そのため、いわゆるドッカンターボというパワー特性となり、高回転域で突然パワーが盛り上がるという状態となっています。このため、当時フェラーリのF1ドライバーであったゲルハルト・ベルガーは「雨の日には絶対に乗りたくない」という発言をしています。

F40のエンジンルーム

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これも現代の車のようにカバーで覆われてしまったものと比較すると迫力のある見た目ですね。中央にある銀色の箱のようなものがターボチャージャーで圧縮された空気を冷やすためのインタークーラーです。ツインターボなので2つ装着されていますね。

静岡県の整備工場で夜中にF40が盗まれる!

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2016年8月の末に静岡県の函南町にある自動車整備工場でフェラーリ F40が盗難されるという事件が発生しました。このF40のオーナーである横浜の50代男性は1億円程度でF40を購入したばかりで、整備工場には車庫代わりにF40を置いていたそうです。

F40を動かすためには手前においてあったフェラーリを動かす必要があったそうなのですが、それを動かしF40のみを盗まれてしまいました。完全に狙いをつけたうえでの犯行でしょう。可能性としてはこの盗まれたF40は海外に渡って投資目的で取引されたり、バラバラにされてしまったりなどがあります。

常磐道で300km/hオーバーで走行し逮捕者が

こちらが常磐道でフェラーリ F40を300km/hオーバーで走行している映像です。こちらの映像でF40をドライブしているのはフェラーリの販売を行うレーシングサービス・ディノの社長であり、過去にはフェラーリ・クラブ・ジャパン会長も勤めた切替 徹氏です。このビデオが発売され警察が捜査し、映像の解析によって317km/h出ていることがわかりました。基本的にはスピード違反は現行犯かオービスによってしか検挙することができません。ここでこの映像は偽りであるといえば逮捕を免れるところを、F40の名誉のために切替氏は時速300kmを出したと主張し逮捕されました。

フェラーリ F40の様々なバリエーション

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フェラーリ F40は1987年から1992年までの間に1,311台が生産されました。本来は350台〜400台程度に収まる予定でしたが、想像を上回る人気によって1000台を越える数が生産されました。

そんなF40には様々なバリエーションがあります。標準モデルも前期や後期といった違いがあり、レースカーやライトウェイト仕様といったモデルがあります。また、F40は赤い色しか生産していないとされていますが、ごく僅かですが異なったボディカラーを持つ個体も存在するそうです。しかし基本的には赤い色からの全塗装でボディカラーを変更している個体がほとんどです。

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まるで戦闘機のようなミリタリーカラーを纏ったF40です。つや消しのグリーンがとてもかっこいいですね。ホイールやダクトもブラックとしているところがポイント。アメリカ仕様なのでサイドマーカーランプやリアバンパーが装着されています。

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こちらは黒いF40です。バレエダンサーである熊川哲也さんはかつて黒いフェラーリ F40を所有していました。

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こちらはレースカーのF40コンペティチオーネ(F40 LM)になります。アメリカのレースで活躍した2台のみ作られたF40 LMをほしいという顧客が多くその希望に沿って全くそのままの仕様をF40コンペティチオーネを20台生産しました。外装はフロントカウルが変更されライトもレースで戦うためにリトラクタブルライトを廃しています。リアウィングも細かく角度が調整が可能なものに変更されています。

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エンジンの出力も700馬力に引き上げられていています。このF40 LMの姿は非常にアグレッシブでカッコイイので通常のF40をベースにフロントカウルなどを変更してLM仕様とする人が多いです。歌手の河村隆一さんもLM仕様のF40を所有していました。

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こちらは7台が作られたF40 GTになります。エクステリアの違いはあまり見受けられませんが小型化されたサイドミラーやアクリル製のサイドウィンドウが特徴。下の映像では貴重なF40 GTが過激なパフォーマンスを見せてくれます。

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90年代のなかばに登場し活躍したF40のレースカーがこのF40 GTEです。個体によって様々な違いはありますが、共通しているのはリアウィングの幅が広げられていること。

 

 

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