【旧車】ケンメリ スカイラインの気になる値段は?悲運と呼ばれるGT-Rの理由とは?

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スカイライン。数々の由緒あるモデル名が消えていくなか、長く続くモデル名です。名車といわれるモデルが多いので当然かもしれません。しかし、その中でも希少性から近年注目されているモデルがあります。ケンメリといわれる四代目スカイラインです。

ケンとメリーのスカイライン このキャッチフレーズで登場した四代目スカイライン。スカイラインは、1957年から販売が開始されています。1963年に二代目へ、そして1968年型のハコスカ、1972年型のケンメリのデビューへと続きます。ケンとメリーの名称は、カップルがスカイラインに乗り、日本各地を旅をするというCMに由来するもので、ロケ地となった北海道の美瑛には、ケンとメリーの木という名所もあります。

Kpgc110さん(@kpgc110)が投稿した写真


ケンメリスカイラインは、1972年9月にデビュー。ボディバリエーションは、4ドアセダン、2ドアクーペとステーションワゴン・バンでした。足回りは、フロントにストラット、リアは4気筒モデルがリーフリジット、6気筒モデルがセミトレーリングアームでした。

ケンメリスカイランのボディの特徴は

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2ドアクーペは、R35型GT-Rにも通じる太いCピラーとドアからリアフェンダーにかけてキックアップするサーフィンラインが特徴的です。特にテールライトは、丸形4灯と、現在まで続くスカイラインのアイコンは、このケンメリで初登場しました。

ケンメリスカイランの心臓=エンジンは?

4気筒エンジンは、OHCの1.6Lと1.8Lの二種そして、GTグレードに搭載される6気筒エンジンで構成されていました。海外への輸出がされていたケンメリスカイラインは2.4Lのエンジンが搭載されました

そしてGT-Rのデビュー

遅れること3か月、1973年1月、2000GT-Rがデビュー。GT-Rとしては二代目で、型式KPGC110型です。搭載されているエンジンは、S20型2リッター直6エンジン。このエンジンは日産の前身であるプリンス自動車工業が、レーシングカーR380に搭載されていたものを耐久性等を考慮し、出力を下げ再設計したものでした。nissan_s20_engine_002

当時フェラーリ等でもSOHCが珍しくなかった時代にDOHCのヘッドをもって産まれました。ソレックスのキャブレターの吸気音とステンレス製の等長エキマニから聞こえる直6の排気音は見事な音を奏でます。レースカーから出力を下げた設計とはいえ、160PS、18kgf/mと当時としては、かなりのハイスペックでしたが、9000rpmで運転を続けても音を上げない耐久性と、カムや燃料ポンプを変えるだけで、簡単に出力が上がるのもこのエンジンの魅力でした。

悲運は突然に

しかし、悲運はこのエンジンが原因になります。当時、このエンジンはアルキル鉛をガソリンに混ぜた有鉛ハイオクガソリンを指定燃料としていました。アルキル鉛を添加することで、異常燃焼による耐ノッキング性を高める目的で使用されており、S20型のように高圧縮エンジンには必須でした。1973年排ガス規制法が施行され、S20エンジンは排ガス規制に対応できず販売ができなくなりました。

優れた熟練工が手作業で組みあげるこのエンジンが災いし、一日の生産基数は4台となっており、わずか1年足らずの生産期間であった、ケンメリGT-Rの生産台数は、197台(うち2台は試験車両)が生産されるに留まりました。

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また本格的なレース活動を行う前に、生産中止となってしまった為、レースの輝かしい戦歴もなく、ラインナップから姿を消し、その後89年デビューのR32スカイラインのデビューまで、GT-Rの系譜は途絶えることになります。レース仕様車も存在しているのですが実際にレースへ出場することはありませんでした。これはハコスカと比較して大幅に車重を増やしてしまったことも起因しているようです。

現在での市場価値は?

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現在、旧車市場ではスカイランに限らず、高騰が続いています。しかし、ケンメリGT-Rについては、この生産台数の少なさからも別格の扱いです。通常のGTをベースにしたGT-R仕様も数多く存在しますが、本物のGT-Rはめったに出るものではないので、相場も形成されていないですが、希少価値からおそらく数千万円くらいになるのではないでしょうか。市場にでてきても価格表示がASKとなっていることも多いです。

また、最近ではロッキーオートが、R32型GT-Rをベースにケンメリのレプリカを作成しています。R32型も安くはない車なので、それなりの値段にはなりますが、見事にフォルムを再現しています。

国産車がドイツ車に勝った

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二代目のスカイラインがレースでポルシェ904を一瞬抜き去ったことで技術力の高さを国内外に示すきっかけとなったスカイライン。ひっそりと姿を消したケンメリGT-Rは、今後さらに高騰していくことが予想されます。

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