荷重移動を意識するとできるすごいコーナリング

引用元(Quote source) http://www.allcarbrandslist.com/top-10-best-rc-drifting-cars/

上手にコーナーをクリアするために意識したいこと

コーナリングの時に起こっている荷重移動。よく知れば上手なコーナリングに役に立ちますが、詳しく見ていく前に翻って、上手なコーナリングって何か? といえば効率的で無駄のない走りです。

そんな走りをすると「コーナリング中の無駄を省く=余計な失速をしない」ことになります。これは無駄なエネルギーを使わないことと同じですから、意味のないガソリン(などの燃料)を使わないことになりますし、後続車に無駄遣いさせないことにもなります。

もちろん、速いか遅いかでいえば上手な走りのほうが断然に速いものです。一般道で人に迷惑をかけないで済みますし、サーキットでタイムアタックするのにも役に立ちます。

コーナーは3つのセクションに分けて捉えよう

それぞれターンインとクリッピングポイント、出口と呼べるものです。詳細については関連記事をご覧下さい。ポイントといっても点とは限らないことや複合コーナーの場合はそちらでふれたいと思います。

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【レーシングテクニック用語集】速いコーナリングに必要、コーナーのセクション(準備中)

コーナーを3つのセクションに分けると何がいいかといえばそれぞれ肝心なことが何かはっきりしてくることです。上手なコーナリングのために何を考えて何をすればいいのか明確になります。

3つのセクションの特徴は?

曲がり始めのターンインの間は自分が思っているよりも曲がってくれないアンダーステアの状態を避けたいものです。減速から加速に転じるクリッピングポイントでは充分に路面に力が伝わるようにトラクション(駆動力を伝える摩擦力)を確保したいものです。コーナーの出口では加速をすることができます。

出口までくれば、ひとまずもう安心ですが、ちょっと落とし穴もあります。加速による宿命のアンダーステアを意識していない場合、逆にオーバーステアを招いて挙動を乱すこともあり得ます。

各セクションで起こる荷重移動を理解すると安全に

挙動には荷重移動も深く関わっていますが、それを的確に理解させてくれるプログラムがあります。アクティブセーフティトレーニングと呼ばれますが、理論だけでなく体に覚えさせて安全を確保したい方には受講をおすすめしたいと思います。

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コーナーの出口で適切な加速ができない場合

クリッピングポイントの先、コーナーの出口はもうそれ以上は大きく曲がらなくてよい区間です。出口で起こる荷重移動を考えると加速するときは基本的に曲がりにくくなります。それ以上曲がらなくてよい部分だから加速できる区間です。

アクティブセーフティトレーニングなどでテーマにするのは加速によって起こる曲がりにくさを意外に感じて無意味な舵角を与えることとアクセルを緩めることで起こるエンジンブレーキの相乗作用が真逆の挙動を招くことです。

これは理解がそれほど難しくないことですし、とても基本的なことだと思うのですが、自動車教習所では急加速をしない! という一言で済ませてしまっていて皆が正確に理解している訳ではないようです。

難しいのはターンインの時の操作

クリッピングポイントでの安定性はほとんどターンインでの挙動に伴ってくるものです。荷重移動を意識してすごいコーナーリングをするためにできることのほとんどはターンイン時の前荷重のコントロールになります。

この前荷重はブレーキによって起こります。エンジンブレーキによっても起こりますが、積極的なコントロールはブレーキペダルの操作によって行うことになります。

ここで荷重移動について簡単に整理

車両の重心と慣性力の関係から制動や加速、旋回による遠心力などが加わると車の各輪に加わる重力が変化をします。これが荷重移動と呼ばれるものです。

ケースごとにまとめると制動を掛ければ前に、加速をすれば後ろに、旋回をすれば外側に荷重は移動します。車体は加重のかかった方向に傾こうとします。車体の動きはサスペンションによって調整されますが、いずれにせよ各輪のタイヤに掛かる重力は変化して荷重が掛かればタイヤの摩擦は大きくなります。つまりタイヤの働きがよくなります。

自動車を運転するときに旋回を始める(=ターンインの開始)ことは前輪を操舵することです。この時に前のタイヤの働きがよいほうが効率よく旋回のきっかけを与えてくれるのは間違いありません。同時に一般的には操舵できない後輪は斜め方向に滑ってくれなくては曲がることはできません。後輪の働きが悪くなることは願ってもないことなのです。

旋回のきっかけはブレーキを踏んで前荷重がかかった状態で

スムースに旋回を開始するために前荷重を利用します。前荷重はブレーキを踏めば起こります。このきっかけがクリッピングポイントまでスムースにたどり着くすごいコーナリングの第一歩になります。

クリッピングポイントでスムースに加速できる状態になっていれば適切にアクセルをコントロールして加速することはターンインを上手にするよりも遥かに容易いことでもあります。

荷重移動を使ったきっかけの先にあるもの

ブレーキそのものも奥は深いものです

実はこの記事は適切に減速するブレーキができることが前提になってしまっています。例えば停止するポイントを決めてどんな速度からでもその場所にピタリと止めることは簡単なことではありません。もっといえば理論的に止められる最短距離からしかブレーキを踏んではいけないという制限をつければ極めて難しいトライになるでしょう。

適度なスリップが摩擦を生む?

最近の自動車はアンチロックの電子制御は当たり前ですからフルロック(車輪が完全に回転をしなくなる)を経験したことがある人は少ないと思いますが、この状態になるとどうなるかというと自動車(タイヤ)は制動力を失って真っすぐ前にすっ飛んでいくことになります。

フルロック状態にするのは必要な速度から思い切りブレーキを踏めばいいだけです。アンチロックはこの状態を防いでくれていますが機構が作動すれば理論的な制動距離自体は伸びてしまいます。(ただしコンピューター制御以上に制動距離を縮められる人はほとんどいません。)

制動力を最大限発揮するためには現在走っているスピードに対し本来あるべき回転よりも車輪が少なく回転している状態によるスリップが必要なのです。これはコントロールできますし、コントロールによって制動距離は変ります。減速する場合でも同じです。

ここから先はレーシングテクニック

結果だけ書いてしまえば、すごいコーナリングをするためには適切な減速を行って適切な前荷重を得た後、どのように舵角を与えるか、どのようにブレーキをリリースするかまで考えなければなりません。

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