エンジンのトルクをどう捉える、おいしい使い方と回転数

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エンジンのトルクが重要、カタログの必須事項

重要なポイントはトルクのある車を選ぶことです。トルクの値はカタログのエンジンの諸元を表すところに必ず書いてある車の性能を推し量る重要な数値です。

加速が必要な状況ではトルクがあると楽なんです。トルクがなければ加速できません。ではカタログを見る時には書いてある数字を較べればいいの? かといえばもうちょっとよく見たい部分もあります。

書いてある最大トルクが発生するのはどこ?

トルクを示す単位の見方は

トルクとはエンジンが生む力が回転方向に作用する様子を表したものです。カタログには最大トルクと書いてあります。単位は N・m(kgf・m)/r.p.m. と表されます。N・m(ニュートン・メートル)か kgf・m(キログラム・メートル)かはこれから統一したい国際単位か前からの言い方かの違いです。大した問題ではありません。

キログラムエフではないのかと気にすることもないです。これもkgで表している質量に対して地球上で掛かる重力という意味であることを示そうと正確を期しているだけです。

いずれにせよN(kgf)・m の・m とは1メートルを表しています。てこの原理に見られるように軸を回転させようとする力はどのくらい離れて作用させようとするかによって違ってくるので1メートルの場合はどのくらいと表すようになっています。

気にしたいのは /r.p.m. と書いてあることのほうです。r.p.m.はエンジン回転数のことです。最大トルクが発生するエンジン回転数も必ず書いてありますからこちらもよく見なければなりません。最大トルクが発生する領域でエンジンのピストンが生み出す力は軸を回転させるように一番強く作用するということになります。

アクセルを踏み続けることとトルクは比例せず

アクセルを踏んでエンジンの回転を上げていけばどんどんトルクが発生する訳ではないのです。いわゆる馬力(最大出力)は回転を上げれば最大許容回転数のあたりまで大きくなっていきます。なにしろ馬力はトルク×エンジン回転数で求められるのですから。

ところがトルクはある程度の回転数からは最大値を発揮できず頭打ちどころか小さくなっていきます。そしてエンジンの設計によって最大値そのものも割合に低回転域で発生する場合と高回転域で発生する場合に分かれています。

低回転域で発生する場合は2000 r.p.m.くらいからの場合がありますし、高回転域の場合で極端な例だと大抵のエンジンでは回すことのできない領域で発生したりします。

ちなみにレブリミットが9000 r.p.m.という信じられないようなエンジンだったホンダS2000の初期型は7500 r.p.m.が最大トルクの発生域でした。このS2000ですが発進加速でタクシーに負けるという話をよく聞いたものですが、S2000のほうが軽いですし決して負けないとは思いますが、街中でタクシーに負けないためには少し犠牲になることがあります。

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高回転型のエンジンはどうしても低回転域でのトルクが小さくなってしまいます。すると高回転域でクラッチミートさせなければ最高の加速は引き出せません。クラッチが心配になるような使い方になると思いますが、いずれにせよトルクは加速させる力だと思って間違いありません。

エンジンの性能曲線を見れば一目瞭然

最近あまり見ませんがエンジン性能曲線が掲載されていれば、どの回転域でどの程度のトルクが出ているのか分かりますが、AT(オートマチックトランスミッション)車では電子制御で最適な回転数を使ってくれますし、制御モードもいくつか用意されています。

 

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気にする必要もないのであまり掲載されなくなってきたのかと思いますが、MT(マニュアルトランスミッション)車の場合はシフトチェンジによって加速したい時には最大トルクの回転数のあたりを利用したいものです。

どのエンジンも最大トルクの発生する回転数以降はトルクは小さくなります。高回転型のエンジンはシフトチェンジでエンジンを高回転で繋いでいけば最高速度の近くでもそのエンジンのおいしいトルクを使えますが、低回転型のエンジンの場合、発進してから最大トルク近辺までは良好な加速を得られる反面、高回転域ではさらに同じような加速を続けることは難しくなります。

 

停車した状態から発進すること、適度な速度まで加速することが得意な低回転型のエンジンは分かりやすい言い方をすれば実用的なエンジンといえます。

ガソリンエンジンに比べてディーゼルエンジンは低回転からトルクがある傾向があり、モーターは回転し始めてすぐに大きなトルクが発生するのが特徴です。燃費だけでないハイブリッド車の美点のひとつがこのモーターによるトルクがアシストしてくれる発進の力強さになります。

エンジンのおいしい使い方はトルクを意識して決める

もう一度確認することになりますがトルクは加速をするために必要なものです。高回転域でトルクがでれば高速域で強い加速を続けることができます。そしてこの状態では結果として大きな馬力が発生しています(馬力はトルク×エンジン回転数のため)。

高速域で加速が鋭いと感じたら、それは大きな馬力が出ているためというより大きなトルクが使えているからというのがほんとうのところです。最大トルクの出ている回転数を使えるギアを加速する時にはチョイスするというのがおいしい使い方です。

 

 

 

 

 

 

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