クラッチを上手に使う方法とは? 寿命を長くするドライビング方法も!

クラッチを上手に使えればお得!?

走行距離が伸びれば、やがてクラッチは交換が必要

MT車で10万円前後(軽自動車などで安いとしても6万くらいが下限でしょうか?)の費用がかかるそれなりの整備になります。

ただし上手に使えればクラッチを長持ちさせることは可能

クラッチとは何か、クラッチの仕組みはどうなっているのか、改めて見てみながら「どうしたら上手に使えるのか?」という疑問を解決してみようと思います。

▼関連記事 クラッチとは何か分からない方はまずこちらからどうぞ

MT車(マニュアル車)のクラッチとは何なのか? 大事な役目を理解しよう

(この記事でも分かる通りAT車にもクラッチはあります。AT車のクラッチはドライバーが操作できませんから、ミッション全体のオーバーホールの目安期間がメーカーから提示されているはずです。MT車の場合はそのように一概にいうことはできません。製品により大まかに多くの場合はこの程度だとは分かっています。新車から走行距離が7万キロを越える頃から交換する車が多いといわれます。)

しっかり繋がっていることが大事

クラッチの操作はクラッチペダルを踏むこと

踏むのを止めればペダルは戻ります。このことで分かるようにクラッチは繋がってることがデフォルトな状態。エンジンの回転と車輪の回転を切り離すことが重要な機能ですが、大切なのは繋がっていることのほうです。

クラッチはしっかり繋がらなくなった場合に交換が必要となります。この状態は俗に「すべる」と表現されます。

エンジンからは出力は軸の回転として伝わってきます。クラッチという接続を切断できる装置の先にも軸の回転として出力します。ふたつの棒のようなものをしっかり繋がなければならないとしたら棒のままでは心許ないのは想像できるとおりです。そこでいろいろな方法がくふうされています。

一般的にMT車で使われているのは

MT車でよくあるのは軸となる棒の先には円盤のようなものをつける方法です。エンジンのほうの棒についているものをフライホイールといい、クラッチから出力するほうの棒についているものをクラッチディスクといいます。このふたつを強く圧着させているのがクラッチです。

フライホイールは他にも役割があったりクラッチディスクを圧着させると単純にいってももっといろいろな部品が絡んでいますがクラッチを上手に使うことを考えるだけならこのことがイメージできていれば問題ありません。

ブレーキとは真逆な仕組み

ペダルを踏んでいない状態ではしっかり繋がっているクラッチは、同じように操作するブレーキとはいわば正反対の働きをします。ブレーキは踏めば車軸の回転を抑えるもので踏んでいない時には何も働いていません。

クラッチを上手に使うとは

切るのは躊躇なく踏み込めばいいだけ

クラッチペダルを踏むことはクラッチディスクの圧着を弱めることです。すると自然にクラッチディスクはフライホイールから離れる形状になっています。ですからクラッチを踏んで接続を切ることは難しくありません。

クラッチを上手に使うことを意識したいのは主に発進の時

自動車教習所でもこの発進の時に関しては「半クラッチ」を使うという言葉でこのことを伝えています。

特にガソリンエンジンの自動車は停止状態から車輪をひと転がしする時の摩擦の伝え方が難しく、半クラッチを意識させなければそもそも発進さえできないので中途半端ながら教えています。

クラッチを使うのはシフトチェンジの時も

シフトチェンジの時はシンクロ機構があるため構造上あまりスムースにできなくてもなんとかなってしまいます。シフトアップの時は充分加速してから一旦アクセルを戻してチェンジすればクラッチもスムースに繋がります。

それではシフトダウンの時ですが、どのような場合にシフトダウンが必要になるでしょうか。必要になるというよりしたくなるでしょうか。たいていの場合は車速が落ちた時だと思いますが完全に停止したり、停止しそうなくらい減速でもしない限りシフトダウンなどしなくてもそのまま運転できてしまいます。

さらにスムースには立ち上がる方法はあり

やらなくても繋がりますし、それほど重大な影響はないと思いますが、クラッチペダルを踏んだ時にエンジンの回転を少しあげる(アクセルを踏む)とさらにスムースに繋ぐことができて負担が少ないのは間違いありません。

さらに意識してブレーキで車速を落としたときに少し工夫の余地はあります。それについては関連記事をご用意しますのでそちらをご覧下さい。ただ別に必要なテクニックではありません。

▼関連記事 ブレーキで急激に車速を落とした時のシフトダウンについてはこちら

ヒールアンドトゥって何で必要なのか、上手なやり方を詳しく解説

何事も遊びは大切

上手にやれば間違いなくクラッチの交換寿命を伸ばす

寿命を伸ばして財布にも優しいのはMT車で発進時のクラッチの正しい働きを意識することです。発進時には車輪は回転していませんから、走行中とは違い止まっているクラッチディスクにエンジンで動かしているフライホイールを押し当てながら力をかけていきます。

クラッチペダルを離す操作は、クラッチ本来のしっかりとした圧着力で押し付けることと同じことです。どのくらいフライホイールを回転させながら押し付けるのかはアクセルペダルの踏み加減でコントロールすることになります。

例えばレースのスタートでは

止まっている車輪に繋がっている軸を回し始めるのに必要な力がトルクというものです。とりあえずクラッチがいくら摩耗しても構わないのであればエンジンが大きなトルクを発生する回転数というものがありますから、その最大トルクの発生する回転数でクラッチをつなげばよいことになります。

いずれにせよ低回転型と呼ばれるようなエンジンであってもそれなりの回転数ですから壮大に摩擦を引き起こします。もちろんクラッチは消耗することになりますからレースをやるのでもなければよい方法とはいえません。

まるでエンジンが回転していなくてもダメ

逆にタイヤが転がり始めてくれるだけの力がなくてもいけません。摩擦によってクラッチが減るとはいってもクラッチを必要なだけ戻して摩擦させ始めないと、これまた回転は伝わりません。

半クラッチというのはこの必要な摩擦を与える作業です。この時にできるだけ消耗が少ないように遊びができるような緩衝となる構造をクラッチはもっています。

初心者には…

最初は、ある程度エンジン回転を上げてから半クラッチを使うように指導されるのはいずれにせよエンジンが回転して生まれるトルクが必要だからで、その伝達をクラッチの戻し加減で調節させたほうが簡単だからという理由です。多少摩耗は激しくなりますがしょうがないということです。

理想としては…

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この初心者の状態から必要最低限の回転数(アクセルコントロール)とクラッチの戻し加減で最初のひと転がりとなる摩擦を与え、一旦車輪が回り始めれば惰性で回転は続きます。ここからは摩擦して滑っている状態でなくすみやかにしっかりと繋がる状態(クラッチを戻した状態)にすることが大切です。こうなればアクセルを踏み込んで得られる力は少なくとも車輪にまでは伝わることになります。

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